映画に感謝を捧ぐ！ 「青い戦慄」

　映画弁護人ＧＨＭ（西村哲也）です。

　今回はジョージ・マーシャル監督の「青い戦慄」に

　感謝を捧げようと思います。

青い戦慄 [DVD]

　妻殺害の容疑で追われる身となった男

　「ジョニー・モリソン」と彼を取り巻く人々の

　運命を描いた本作は

　探偵小説の雄Ｒ・チャンドラーならではの「悪の世界」と

　娯楽映画的技術力に彩られた巻き込まれ映画であります。

　探偵小説の香り漂うストーリー＆キャラクター造形と

　暇つぶし映画的活劇性＆躍動感に溢れた

　映像技が一体となる光景は

　私に「スケール感＆スピード感」の適性範囲を

　保ち続ける娯楽映画の醍醐味と

　小説的発想と映画的技術による共同戦線の

　一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

　（奇襲的どんでん返しを駆使して

　極道映画＆異常心理サスペンスを皮肉るかのような

　「真相」となっている点も見逃せません。）

　まさに「娯楽文化融合型サスペンス映画」の

　一翼を担う作品であると言えるでしょう。

　怪しさ満点の登場人物達と

　時間と共に複雑怪奇化していく人間関係を

　軽快且つ堅実にまとめ上げ

　一定の論理性を持った推理劇に仕立て上げる姿が心地良い本作と

　生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を！！！。