映画に感謝を捧ぐ! 「ロード・オブ・モンスターズ」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はマーク・アトキンス監督の
「ロード・オブ・モンスターズ」に感謝を捧げようと思います。
深海より現れた巨大生物に立ち向かう
人々の運命を描いた本作は
便乗商品映画界の雄「アサイラム」の
心技体が炸裂するモンスター映画であります。
アサイラム名物の巨大生物愛&軽量級CG
「神話的ハッタリ」に彩られた台詞
「怪獣」という日本語への思いを合体させることによって生を受けた
ストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「マニア性とビジネス性+大作的スケール感と倹約精神」の
平和的共存と
モンスター映画的スター主義の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(原題以上の「便乗商品風味」に満ちあふれた邦題と
シリーズ化願望と竜頭蛇尾感が絡み合う
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「アサイラム流モンスター神話」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
アサイラムの技術、愛情、商業戦術を
余すところなく発揮した珍作でありながら
ある種の文学性を感じさせる本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。