映画に感謝を捧ぐ! 「ダンウィッチの怪」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はダニエル・ホラー監督の「ダンウィッチの怪」に
感謝を捧げようと思います。
H・P・ラヴクラフトの同名小説をもとにして
1970年に作られた本作は
小規模映画会社的バランス感覚に
彩られた怪奇映画であります。
神秘性と大衆性、ハッタリと効率主義
ホラー的モンスター造形とポルノ的お色気が絡み合う
ストーリー&演出、キャラクター造形は
私に、怪奇文学と1970年代文化による共同戦線と
暇つぶし映画的脚色術の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(マニア風味とホラー映画的思わせぶりが
絶妙のバランスで配合された幕切れとなっている点も
見逃せません。)
まさに「文学系アトラクション・ホラー」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
H・P・ラヴクラフト文学とR・コーマン的技術+サービス精神の
融合がもたらす科学反応を世に示した本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。