映画に感謝を捧ぐ! 「ブリティッシュ・サウンズ」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はジガ・ヴェルトフ集団の「ブリテッシュ・サウンズ」に

 感謝を捧げようと思います。

ジャン=リュック・ゴダール+ジガ・ヴェルトフ集団 Blu-ray BOX deux
ジャン=リュック・ゴダール+ジガ・ヴェルトフ集団 Blu-ray BOX deux

 資本主義&社会主義に対する一考察を示した本作は

 政治性と娯楽性が静かに絡み合う宣伝映像であります。

 資本主義社会の暗部をえぐり出し

 「革命」を促すメッセージと

 娯楽的お色気&ユーモアが独特のバランスで共存する

 映像&語り口は

 私に、記録映像技法を駆使した「政治的ブラック・ユーモア」と

 娯楽映画的サービスと社会派的メッセージによる

 共同戦線の一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (娯楽的高揚感を保ちつつ、闘争心を写し出す

 幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「過激派社会論」の一翼を担う

 作品であると言えるでしょう。

 社会派的メッセージと

 淡々とした日常風景描写&文字が融合するによって

 作り手達の思いが鮮明化されていく姿に

 圧倒される本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。