映画に感謝を捧ぐ! 「インフィニティー覚醒ー」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジェイソン・ストーン監督の
「インフィニティー覚醒ー」に感謝を捧げようと思います。
祖母&弟と一緒に暮らす青年「ショーン」と
友人「アレックス」の運命を描いた本作は
見世物的サービス精神と渋味がせめぎ合うSF映画であります。
陰性青春映画、超能力SF、アトラクション的特殊効果
米ドラマ「Xファイル」の流れを汲むエイリアン&政府認識が
融合することによって生を受けた
ストーリー&演出、キャラクター造形は
私に、映像的見せ場よりも人間模様に重きを置いたSF映画作りと
殺人に依存しないスリル&サスペンス生成術の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(謎の解明よりも主人公&ヒロインの末路に重きを置くことによって
恋愛悲劇とSF系シリーズ作品の香りが入り交じった
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「女系超能力SF」史上屈指の
静かなるハッタリ精神に彩られた作品であると言えるでしょう。
「超能力ヒロインを題材にしつつ
コミック・ヒーロー的爽快感に背を向ける」
「謎の解明よりも物語的効率性を重視する」手法によって
暇つぶし映画的倹約精神と物語性が共存するSF映画となった本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。