映画に感謝を捧ぐ! 「ウィンダミア夫人の扇(1925年版)」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はエルンスト・ルビッチ監督の

 「ウィンダミア夫人の扇(1925年版)」に感謝を捧げようと思います。

シネマ語り</p>
<p>~ナレーションで楽しむサイレント映画~</p>
<p>ウィンダミア夫人の扇 [DVD]
シネマ語り

~ナレーションで楽しむサイレント映画~

ウィンダミア夫人の扇 [DVD]

 オスカー・ワイルドの戯曲「ウィンダミア卿夫人の扇」を

 もとにして1925年に作られた本作は

 異文化交流の魅力に溢れたサイレント愛憎劇であります。

 愛憎劇の王道とイギリス上流社会の日常

 スリルとユーモアが絡み合うストーリーと

 史劇的装飾とサスペンス的映像技が

 融合した演出が一体となる光景は

 私に、非暴力+文学的スリル&サスペンスと

 娯楽的異文化交流の一形態と

 男女関係の持つ「神秘性」の一端を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (クールでありながらも心和む「二組のハッピー・エンド」を

 堪能させてくれる幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「心理戦&純文学型サイレント愛憎劇」の

 一翼を担う作品であると言えるでしょう。

 品格と俗物性、ロマンスとサスペンス、舞台技法と映画技法が

 絶妙のバランスで配合された本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。