映画に感謝を捧ぐ! 「ナチス 崩壊への道 モスクワ攻防戦」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回は「ナチス 崩壊への道 モスクワ攻防戦」に

 感謝を捧げようと思います。

ナチス 崩壊への道〈モスクワ攻防戦〉 CCP-218 [DVD]
ナチス 崩壊への道〈モスクワ攻防戦〉 CCP-218 [DVD]

1941~45年の「独ソ戦」に関する

 一部を記録した本作は

 時代の変化と共に「痛烈なる皮肉」へと変異した記録映像であります。

 独ソ戦争を「アメリカ本位的目線」で見つめ

 解説していく映像&語り口は

 私に、アメリカとソビエトが「共通の目標」で結ばれていた時代の名残と

 観光旅行+スポーツ観戦+アクション映画感覚で

 「戦争」が語られていく恐怖を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (ヨシフ・スターリンによる血の粛正や

 ソビエト軍が「東欧制覇」のために行った非道な計略を隠蔽し

 ナチス・ドイツ軍の残酷さのみを強調している点も見逃せません。)

 まさに「アメリカ本位的独ソ戦争論」の一翼を担う

 過激作であると言えるでしょう。

 アメリカ特有の「自国本位的世界認識」に基づいて

 ロシア史の一端を語る姿が

 ナチス・ドイツに匹敵するほどの危険性を感じさせる本作と

 

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。