映画に感謝を捧ぐ! 「黄金の大西部」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はレスリー・フェントン監督の「黄金の大西部」に

 感謝を捧げようと思います。

西部劇 パーフェクトコレクション テキサスから来た男 ACC-155 [DVD]
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 旅人「ギル・カイル」と彼を取り巻く人々の

 運命を描いた本作は

 軽やかな科学反応に彩られた西部劇であります。

 南北戦争末期のアメリカ事情、西部劇

 スパイ活劇、泥棒映画を組み合わせた

 ストーリー&演出によって

 戦争がもたらす「モラル崩壊」が写し出されていく光景は

 私に、暇つぶし映画的サービス精神の赴くままに進む作品が

 社会派的メッセージ性を宿す現象と

 効率性と娯楽的高揚感の均整を保つ技法の

 一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (「戦争」の呪縛から解放され

 能天気なハッピーエンドへと向かう主人公&ヒロインを通じて

 アメリカ流ポジティブ精神の一端を示した

 幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「軽量級スパイ西部劇」の一翼を担う

 作品であると言えるでしょう。

 サスペンス+戦争映画的キャラクター造形と

 西部劇の装飾を組み合わせることによって

 戦争の狂気、スパイの宿命、不運の連鎖性を

 世に示す存在となった本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。