映画に感謝を捧ぐ! 「太陽の怪物」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 

 今回はロバート・クラーク監督・主演の

 「太陽の怪物」に感謝を捧げようと思います。

太陽の怪物 [DVD]
太陽の怪物 [DVD]

 放射能事故によって怪物化した科学者

 「ギルバート・ランシング」の運命を描いた本作は

 

 見世物感と渋味が交錯するSF映画であります。

 「太陽の光によってモンスター化する」という奇策的発想

 モンスター映画、難病映画、異常心理劇が融合したストーリーと

 SF的特殊効果を最小限度に留め

 サスペンス技巧に重きを置いた演出が一体となる光景は

 私に、科学者が抱えるリスク&原子力の危険要素を

 映画的に表現する手法の一形態と

 モンスター映画に宿る「悲劇性」の一端を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (アクション映画的ハッピー・エンドと

  

 難病映画的悲劇が交錯する

 幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「テクノロジー系怪談」の一翼を担う

 作品であると言えるでしょう。

 狼男系ホラーをSF的に加工し

 心理描写&サスペンス技法を強化することによって

 生を受けた本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。