映画に感謝を捧ぐ! 「リピート」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はスティーヴン・R・モンロー監督の「リピート」に
感謝を捧げようと思います。
予知夢に翻弄される男「レーガン」と
彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は
暴力的でありながらも幻惑的なアクション映画であります。
巻き込まれ映画+復讐劇の定番に即しつつ
超能力&怪談要素を融合させたストーリーを
過剰なまでに技巧的な映像技&編集術によって
鑑賞者を「迷宮」へ誘うかのような映画に
仕立て上げるという試みは
私に「単純な状況を複雑に描写する」事の
頂点を目指して突き進む光景と
復讐が「周囲」に与える被害を映画的に
表現する手法の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(様々な突っ込み所を「予知夢」という旗印によって
正当化する姿に圧倒される幕切れと
なっている点も見逃せません。)
まさに「幻惑型復讐劇」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
イタリア西部劇的凶暴性、サスペンス的映像技法
SF+ホラー的装飾が複雑に絡み合う本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。