映画に感謝を捧ぐ! 「ディープ・コア2010」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はデヴィッド・マイケル・ラット監督の

 「ディープ・コア2010」に感謝を捧げようと思います。

ディープ・コア2010 LBXC-121 [DVD]
ディープ・コア2010 LBXC-121 [DVD]

 地殻変動がもたらす地球滅亡の危機に立ち向かう

 人々の運命を描いた本作は

 便乗商品映画界の雄「アサイラム」の

 礎を築いた男たちの技が光る災害映画であります。

 既視感&ホラ吹き感満載のストーリー

 TVゲーム風味&独特のユーモアに彩られたCG映像

 災害映画の法則に則したキャラクター造形が

 効率的且つ緩やかに進行する光景は

 私に大作的ハッタリと

 小規模映画的節制による共同戦線と

 作り物感溢れる映像が「笑い所」へと変異する現象の

 一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。 

 (世界の危機を掲げ、感動誘発要素をふんだんに取り入れつつも

 「スケール感&高揚感」をほとんど感じさせない最終局面&幕切れが

 アメリカ流ファミリー精神&国際認識に対する

 「無意識の皮肉」となっている点も見逃せません。)

 まさに「軽量級災害SF入門」の一翼を担う

 作品であると言えるでしょう。

 アサイラム特有の安物感、出たとこ勝負感、竜頭蛇尾感と

 アルバトロスの十八番「便乗的邦題」が

 最高級の相性で結ばれた本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。