映画に感謝を捧ぐ! 「ディープ・コア2010」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はデヴィッド・マイケル・ラット監督の
「ディープ・コア2010」に感謝を捧げようと思います。
地殻変動がもたらす地球滅亡の危機に立ち向かう
人々の運命を描いた本作は
便乗商品映画界の雄「アサイラム」の
礎を築いた男たちの技が光る災害映画であります。
既視感&ホラ吹き感満載のストーリー
TVゲーム風味&独特のユーモアに彩られたCG映像
災害映画の法則に則したキャラクター造形が
効率的且つ緩やかに進行する光景は
私に大作的ハッタリと
小規模映画的節制による共同戦線と
作り物感溢れる映像が「笑い所」へと変異する現象の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(世界の危機を掲げ、感動誘発要素をふんだんに取り入れつつも
「スケール感&高揚感」をほとんど感じさせない最終局面&幕切れが
アメリカ流ファミリー精神&国際認識に対する
「無意識の皮肉」となっている点も見逃せません。)
まさに「軽量級災害SF入門」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
アルバトロスの十八番「便乗的邦題」が
最高級の相性で結ばれた本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。