映画に感謝を捧ぐ! 「酋長コチース」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はウィリアム・キャッスル監督の「酋長コチース」に
感謝を捧げようと思います。
西部劇 パーフェクトコレクション 拳銃の誓い DVD10枚組 ACC-165
アパッチ族の酋長「コチース」と
彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は
大胆にして軽快な西部劇であります。
複雑な関係を題材にし
先住民の主を好意的に描きつつ
西部劇的見せ場主義、アメリカ西部劇的白人目線
暇つぶし映画的効率主義に基づいて進行する
ストーリー&演出、キャラクター造形は
私に、娯楽的サービス精神と
反戦&反人種差別メッセージのせめぎ合いと
暴力性&陰謀性と緩やかさが独特のバランスで
共存する世界の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(人種の壁を越えた友情を描きつつ
「越えられぬ壁」の存在を示すことによって
ハッピー・エンドと悲劇が交錯する幕切れと
なっている点も見逃せません。)
まさに「集団抗争&反戦系西部劇」の
一翼を担う作品であると言えるでしょう。
軽量級作品ならではの躍動感&活劇性の中に
アメリカ西部劇の定番に抗う挑戦者精神と
教訓劇的メッセージを宿す本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。