映画に感謝を捧ぐ! 「プラウダ(真実)」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジガ・ヴェルトフ集団による「プラウダ(真実)」に
感謝を捧げようと思います。
ジャン=リュック・ゴダール+ジガ・ヴェルトフ集団 DVD BOX deux
男女2人の考察によって進行する本作は
技巧性と教材性、クールさと危うさが交錯する記録映像であります。
日常風景、暗示的描写、記録映像の数々と
思想教育+政治的宣伝の香りに満ちた語り口を
融合させるという試みは
私に「革命家心理&精神統制術」の一端と
資料館的映像技と情報戦術性による
共同戦線の一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(穏健な映像の中に「抗争前夜」の気配を宿す
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「革命教育入門」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。
淡々とした映像&会話の中に闘争心と
大義名分を掲げる人間特有の狂気を秘めた本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。