映画に感謝を捧ぐ! 「三匹の親なし子猫」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はデヴィッド・ハンド監督の「三匹の親なし子猫」に
感謝を捧げようと思います。
ウォルト・ディズニー 制作 みんなでみよう! 世界めいさく童話 DVD2枚組 MOK-011
雪の夜に捨てられた子猫3匹の運命を描いた本作は
軽快にして苦いアニメーション映画であります。
人間の気まぐれに翻弄された猫3匹の悲劇から
音楽に合わせるかのように舞い踊りながら
人間の家を満喫する猫たちの喜劇に転じるという
離れ業に挑んだストーリー&演出、音楽は
私に「日常に宿る活劇&喜劇要素」の一形態と
悲劇的な境遇にあっても「生きることを楽しむ」精神を失わない
生き様の素晴らしさを目の当たりにする機会をもたらしました。
(ハッピー・エンドでありながらもブラック・ユーモア風味と
一抹の不吉さを感じさせる幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「舞踏派動物映画」の雄と呼ぶにふさわしい
作品であると言えるでしょう。
過酷な状況、和やかな絵柄&動き、陽気な音楽を
融合させる事によって
後年の動物映画&TVドラマに対する「道しるべ」の一つとなった本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。