映画に感謝を捧ぐ! 「三匹の親なし子猫」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はデヴィッド・ハンド監督の「三匹の親なし子猫」に

 感謝を捧げようと思います。

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 雪の夜に捨てられた子猫3匹の運命を描いた本作は

 軽快にして苦いアニメーション映画であります。

 人間の気まぐれに翻弄された猫3匹の悲劇から

 音楽に合わせるかのように舞い踊りながら

 人間の家を満喫する猫たちの喜劇に転じるという

 離れ業に挑んだストーリー&演出、音楽は

 私に「日常に宿る活劇&喜劇要素」の一形態と

 悲劇的な境遇にあっても「生きることを楽しむ」精神を失わない

 生き様の素晴らしさを目の当たりにする機会をもたらしました。

 (ハッピー・エンドでありながらもブラック・ユーモア風味と

 一抹の不吉さを感じさせる幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「舞踏派動物映画」の雄と呼ぶにふさわしい

 

 作品であると言えるでしょう。

 過酷な状況、和やかな絵柄&動き、陽気な音楽を

 融合させる事によって

 後年の動物映画&TVドラマに対する「道しるべ」の一つとなった本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。