映画に感謝を捧ぐ! 「エッジ・オブ・バイオレンス」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 

 今回はゴンサーロ・ロベス=ガィエゴ監督の

 「エッジ・オブ・バイオレンス」に感謝を捧げようと思います。

エッジ・オブ・バイオレンス [DVD]
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 アリゾナの町「ロスレイエス」の保安官

 「ウォレス」と彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は

 陰性の暴力気質に彩られたアクション映画であります。

 イタリア西部劇&ホラー的装飾+アクション・シーンと

 幻惑的映像表現の数々が

 融合することによって生じる科学反応は

 私に、凶暴性と陰鬱性のせめぎ合いと

 娯楽映画的ハッタリ戦術の一形態を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 

 (敵組織の実態&主人公チームの犯罪行為を曖昧化したまま

 勧善懲悪風ハッピー・エンドを迎える幕切れを通じて

 歴史の持つ「勝てば官軍性」を示している点も見逃せません。)

 まさに「技巧派陰性刑事映画」の一翼を担う

 作品であると言えるでしょう。

 西部劇文化、サスペンス的映像技

 2000~10年代のアメリカ&メキシコ事情

 殺し屋映画&犯罪映画の法則が絡み合う本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。