映画に感謝を捧ぐ! 「ディープ・インパクト2008」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はクリストファー・タボリ監督の

 「ディープ・インパクト2008」に感謝を捧げようと思います。

ディープ・インパクト2008 [DVD]
ディープ・インパクト2008 [DVD]

 隕石群がもたらした被害に立ち向かう

 人々の運命を描いた本作は

 渋味とスケール管理術に彩られた災害系SFであります。

 1998年の映画「ディープ・インパクト」の特性を継承しつつ

 SF的特殊効果&「世界の危機」を煽る手法に背を向けて

 一つの町における「人命救助&人間模様」に

 重きを置いたストーリー&演出は

 

 私に、災害系SF映画において軽視されがちな

 「一般人の思い」に目を向ける試みと

 スケール感抑制による「物語性増大」の

 一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (「ディープ・インパクト」的非情さを抑え

 自然解決的ハッピー・エンドへと着地する事によって

 物質主義&科学信仰の暴走に警鐘を発するかのような

 幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「地域限定型災害系SF」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。

 便乗商品的でありながらも作品の精神を捉えた邦題と

 ハッタリと効率性、スリル&サスペンスと人情味の

 バランス感覚に長けた作劇法&映像技が冴え渡る本作と 

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。