映画に感謝を捧ぐ! 「アンドロクレスと獅子」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はチェスター・アースキン監督の「アンドロクレスと獅子」に

 感謝を捧げようと思います。

アンドロクレスと獅子 [DVD]
アンドロクレスと獅子 [DVD]

 ジョージ・バーナード・ショーの戯曲「アンドロクレースとライオン」を

 もとにして作られた本作は

 史劇史上屈指の「軽業ぶり」を感じさせる作品であります。

 「ローマ帝国によるキリスト教弾圧」というシリアスな題材を

 コメディ、ラブストーリー、宗教映画風味を混ぜ合わせながら

 描いていくストーリー&演出、キャラクター造形は

 私に「童話の挿絵風味と舞台劇風味」・「歴史教材性と娯楽性」

 「シリアスとユーモア」・「スリルとロマンス」が

 互いの持ち味を生かし合う光景を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (ラブストーリー、コメディ、史劇の「ハッピー・エンド」を

 力業でつなぎ合わせる豪快さと

 「獅子」の和やかな名演ぶりが印象深い

 幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「娯楽要素融合型史劇」の一翼を担う

 作品であると言えるでしょう。

 過酷な時代を軽やかに渡り歩く主人公の勇姿と

 史劇的スケール感と大衆娯楽性が独特のバランスで共存する

 物語&映像が心地良い本作と

 生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。