映画に感謝を捧ぐ! 「対独爆撃部隊 ナイトウィッチ」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はエヴケニア・ジグレンコ監督の
「対独爆撃部隊 ナイトウィッチ」に感謝を捧げようと思います。
「第588女子夜間爆撃機連隊」の実話を
もとにして作られた本作は
クールさと繊細さに彩られた実話系戦争映画であります。
ソビエト軍礼賛風の装飾を纏いつつ
武勇伝要素を極限まで抑制し
人間模様に重きを置いたストーリー&演出が
効率的且つ静かに進行する光景は
私に「状況設明台詞」の有効活用法と
戦争映画と女性映画の特性を
融合させることによって生じる科学反応の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(英雄礼賛的ハッピー・エンドに背を向けて
希望と哀愁が交錯する幕切れへと
着地している点も見逃せません。)
まさに「ロシア流女系戦争映画」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
暇つぶし映画要素と大作要素
ロシア映画文化と西洋映画文化
アクション映画的見せ場と人情劇的見せ場が
それぞれの持ち味を生かしながら
「ナイトウィッチ」と称された女性部隊の
運命を写し出していく姿に心打たれる本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。