映画に感謝を捧ぐ! 「ザ・ヴォイド 変異世界」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジェレミー・ギレスピー&スティーヴィン・コスタンスキー監督の
「ザ・ヴォイド 変異世界」に感謝を捧げようと思います。
夜の病院で怪現象と遭遇した人々の運命を描いた本作は
生真面目感と荒々しさがせめぎ合うホラー映画であります。
ホラー映画にありがちな状況を網羅し
段階的に謎の解明&ハッタリ感の増幅を行う生真面目さと
空間限定型映画に属しつつ、空間の理を超越し
力業で問題を解決していく荒々しさが一体となった
ストーリー&演出は
私に「モンスター系、館系、宗教系」のホラー属性が
融合することによって生じる科学反応と
ホラー映画的見せ場を的確に押さえつつ
鑑賞者を幻惑する手法の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしましたを!!!。
(ハッピー・エンドとも悲劇とも解釈可能な
「二組の決着」が想像力を刺激する幕切れと
なっている点も見逃せません。)
まさに「2010年代流ホラー映画入門」の
一翼を担う作品であると言えるでしょう。
様々な恐怖&見世物要素を力業で組み合わせ
勢い任せに進行しつつ
「病院」の持つ特性が人間に与える影響に
目を向けるという知略に彩られた本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。