映画に感謝を捧ぐ! 「空中レヴュー時代」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はソーントン・フリーマン監督の
「空中レヴュー時代」に感謝を捧げようと思います。
楽団の指揮者「ロジャー・ボンド」と
ブラジル人の令嬢「ベリーニャ」の運命を描いた本作は
堅実にして冒険的なミュージカル映画であります。
作品の要となる「歌&踊り」を引き立てつつ
飛行機アクション&精神的葛藤の映像化に挑んだ
ストーリー&演出は
私に「見せ場」となる部分を的確に押さえた映画作りの醍醐味と
アトラクション・舞台芸・映画による共同戦線の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(アニメーション喜劇の香り漂う悪漢達と
「ハッピー・エンド」に突っ込みを入れる事によって
笑い所へと変換する幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「空中技入りラブ・ミュージカル」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
軽快且つ上品な挿入曲とF・アステア&G・ロジャースの華麗なるダンスが
恋愛映画の王道に沿って進行する物語を凌駕する程の
「見せ所」を生成する姿に心打たれる本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。