映画に感謝を捧ぐ! 「善人サム」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はレオ・マッケリー監督の「善人サム」に
感謝を捧げようと思います。
善人サム [DVD] - ゲイリー・クーパー, アン・シェリダン, レイ・コリンズ, エドマンド・ロウ, レオ・マッケリー
デパートの支配人「サム・クレイトン」と
その妻「ルー」の運命を描いた本作は
論理性&娯楽的効率性の枠を粉砕するほどの
善なるエネルギーに溢れた人情劇であります。
人間の領域を越える程の善良さ故にトラブルを引き寄せる主人公と
彼に救われる&翻弄される人々の運命を
ユーモラス且つ静かに写し出していくストーリー&演出は
私に「波瀾万丈の人生を緩やかに表現する」
「善意と結果の複雑な関係」を映画的に表現する手法の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(映画史上屈指の「豪快さと和やかさを兼ね備えたハッピー・エンド」に
圧倒される幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「超人情系英雄伝」の称号にふさわしい
作品であると言えるでしょう。
アメリカ映画界屈指の善玉監督L・マッケリーの人情劇的闘志と
物語を盛り上げるために「トラブル」を必要とする
娯楽作品の宿命がユーモラス且つ壮絶にせめぎ合うかのような
気配を感じさせる本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。