映画に感謝を捧ぐ! 「ドーターズ・オブ・ドラキュラ 吸血淫乱姉妹」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジョセフ・ララツ監督の
「ドーターズ・オブ・ドラキュラ 吸血淫乱姉妹」に感謝を捧げようと思います。
ドーターズ・オブ・ドラキュラ 吸血淫乱姉妹 [DVD] - マリアンヌ・モリス, アヌルカ・ジュビンシュカ, マレー・ブラウン, ブライアン・ディーコン, マイケル・バーン, ベッシー・ラヴ, ジョセフ・ララツ
山奥の豪邸に住む姉妹「フラン&ミリアム」の
運命を描いた本作は
優等生的にして大胆なホラー映画であります。
吸血鬼映画の装飾を纏いつつ
「吸血鬼映画的見せ場」を極限まで抑制する大胆さと
ホラー映画の王道要素
見世物的残酷描写、ポルノ的性描写を
的確に押さえる堅実さを兼ね備えた
ストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「ホラー映画的ハッタリ宣伝戦術」と
論理性の枠に囚われず
性欲&暴力欲の赴くままに突き進む
作劇法&映像技の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(夢と現実の境界線を曖昧化する手法と
不動産ビジネスの内幕を融合させたかのような
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「軽量級女系モンスター映画」の歴史に輝く
大怪作であると言えるでしょう。
各種ホラー属性&ポルノ属性を力業でつなぎ合わせ
「吸血鬼映画」の持つ引力を
最大限に活用することによって生を受けた本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。