映画に感謝を捧ぐ! 「MAFIA マフィア」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はライアン・コームス監督の「MAFIA マフィア」に
感謝を捧げようと思います。
マフィア ヴィング・レイムス LBXS-304 [DVD] - ヴィング・レイムス, パム・グリア, ロバート・パトリック, ジョナサン・フレイザー, ライアン・コームス
極道組織の首領「レンゾ・ウェス」と
彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は
軽やかな狂気に彩られた極道映画であります。
極道映画の定番に即しながら
良心&理性の崩壊を写し出していくストーリーと
段階的に濃厚化していく暴力描写が一体となる光景は
私に、登場人物の狂気とアクション・シーンの豪快さが
同時に高まっていく現象と
正義と悪を結ぶ「絆」を映画的に表現する技法の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(勧善懲悪的ハッピー・エンドよりも
怪奇的恐怖&悲劇性に重きを置いた幕切れとなっている点も
見逃せません。)
まさに「陰性暇つぶし系極道映画」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
極道映画の法則&歴史、大衆食堂的暴力&お色気
人々の「1970年代」に対する認識の一端を世に示した
資料的作品である本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。