映画に感謝を捧ぐ! 「イタリアにおける闘争」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジガ・ヴェルトフ集団の「イタリアにおける闘争」に
感謝を捧げようと思います。
ジャン=リュック・ゴダール+ジガ・ヴェルトフ集団 DVD BOX deux - ヴェラ・ヒティロヴァ, イヴァン・パッセル, ジャン=リュック・ゴダール, クリスチャーナ・トゥリオ・アルタン, パオロ・ポゼッシ, ジェローム・アンスタン, アンヌ・ヴィアゼムスキー, ジェーン・フォンダ, ジャン=リュック・ゴダール, ジャン=ピエール・ゴラン, ジガ・ヴェルトフ集団(ジャン=リュック・ゴダール、ジャン=アンリ・ロジェ、ポール・ビュロン、ジャン=ピエール・ゴラン)
革命運動に身を投じた女性「パオラ・タヴィアーニ」に
ついて記録した本作は
素朴さと複雑さが交錯する記録映像であります。
多角的でありながらも淡々とした映像&語り口で
複雑な革命思想が写し出されていく光景は
私に、娯楽性に背を向け「教材性」を徹底追求した
記録映像作りと
庶民的ムードと政治的ムードによる共同戦線の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(前章の一部映像を加工し
加工部分に関する解説を入れることによって
語り手の思想的変化を描写する手法が
使われている点も見逃せません。)
まさに「共産主義革命家講座」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
浮世離れ感と現実感、クールさと熱気
イタリア入門と共産主義入門が
独特のバランスで共存する本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。