映画に感謝を捧ぐ! 「二十四時間の情事」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
感謝を捧げようと思います。
二十四時間の情事 ヒロシマ・モナムール アラン・レネ HDマスター [DVD] - エマニュエル・リヴァ, マルグリット・デュラス, アラン・レネ, マルグリット・デュラス, アナトール・ドーマン, エマニュエル・リヴァ, 岡田英次, ステラ・ダサス, ピエール・バルボー, ベルナール・フレッソン
広島を訪れたフランス人女優と
日本人建築家の1日を描いた本作は
日仏文化と映像技巧が交錯する恋愛映画であります。
不倫映画の香り漂う男女関係と
戦争がもたらした悲劇が静かに絡み合うストーリーと
ラブストーリー、サスペンス、記録映像の手法が
一堂に会した演出が一体となる光景は
私に恋愛悲劇要素と反戦要素を
共存させることを追求した映像技&作劇法と
「日仏映画文化交流」の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(悲劇の気配を感じさせつつも
結論を曖昧化し、鑑賞者に考える要素を与える幕切れが
純文学的余韻を与えている点も見逃せません。)
まさに「時間限定型恋愛+戦争悲劇」の雄と呼ぶにふさわしい
作品であると言えるでしょう。
時系列操作、ドキュメンタリー的描写
謎めいた雰囲気に包まれた性描写によって
刹那的ムードと精神的スケール感に彩られた
「二十四時間のロマンス」を生み出した本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。