映画に感謝を捧ぐ! 「暴行魔ゴリラー」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はルネ・カルドナ監督の「暴行魔ゴリラー」に
感謝を捧げようと思います。
暴行魔ゴリラー [DVD] - アルマンド・シルヴェストレ, ノーマ・ラザレノ, ホセ・イライアス・モレノ, ルネ・カルドナ
ゴリラの心臓&血液によって息子を救おうとする医師
「グローマン博士」と彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は
奇策と力業に彩られたメキシコ製モンスター映画であります。
プロレス映画と難病映画を交互に進行させつつ
サスペンス&ポルノ入りホラーへと転じていく
ストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「映画的ハッタリ&肩すかし術」と
病院&動物園における「モラル&セキュリティー確保」の
重要性をホラー映画的に表現する手法の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(ハッピー・エンドと悲劇が静かに融合した
情緒のある決着→幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「メキシコ流ジャンル融合系ホラー」の
一翼を担う作品であると言えるでしょう。
複数の娯楽要素を論理性&現実感を気にすることなく
つなぎ合わせたかのような物語と
安物感満載の残酷&性描写+プロレス・シーンが
独特の「味わい」を生成する姿が心地良い本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。