映画に感謝を捧ぐ! 「歩道の三人女」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はマーヴィン・ルロイ監督の「歩道の三人女」に
感謝を捧げようと思います。
ギャング映画 コレクション 暗黒街の獣たち ACC-174 [DVD] - ジェームズ・キャグニー, パット・オブライエン, ハンフリー・ボガート, エドワード・G・ロビンソン, ジョーン・ブロンデル, ゼロ・モステル, ローレン・バコール, マッジ・エヴァンス, ジョーン・ベネット, ジョージ・ラフト, アン・シェリダン, アレン・ロバーツ, ロン・マカリスター, ゲイル・ラッセル, ジョン・ランド, アン・ドヴォラック, ベティ・デイヴィス, マイケル・カーティス, ウィリアム・キーリー, ブレティン・ウィンダスト, デルマー・デイヴィス, アーチー・L・メイヨ, フリッツ・ラング, ラオール・ウォルシュ, ジョン・ファロー, マーヴィン・ルロイ
約10年の時を経て再会した女性三人の
運命を描いた本作は
軽量でありながらもサービス精神旺盛な
女性映画であります。
青春映画、歴史教材、ロマンス、ホームドラマ
サスペンスを詰め込みながら
驚異的な躍動感&スター主義性で進行する
ストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「教材性と娯楽性による共同戦線」と
「日常」の尊さを見落とし、背徳に魅入られたによって
暗黒面に堕ちた女性の悲劇を
映画的に表現する手法の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(万事解決のハッピー・エンドに属しつつ
活劇性&爽快感よりも悲劇性が印象深い
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「軽量級アメリカ史&女性心理入門」の
一翼を担う作品であると言えるでしょう。
各種娯楽要素と歴史&道徳教育要素を抱えつつ
暇つぶし規模のスケール感&スピード感と
人情味のバランスを保ちながら突き進む
作劇法&映像技によって
後年の女性映画に対する「道しるべ」の一つとなった本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。