映画に感謝を捧ぐ! 「脱獄の掟」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はアンソニー・マン監督の「脱獄の掟」に

 感謝を捧げようと思います。

脱獄の掟 [DVD] - デニス・オキーフ, クレア・トレバー, レイモンド・バー, ジョン・アルトン, アンソニー・マン, ポール・ソーテル, ジョン・C・ヒギンズ, デニス・オキーフ
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 脱獄犯「ジョー・サリバン」と彼を取り巻く人々の

 運命を描いた本作は

 

 躍動感と渋味がバランス良く配合された逃亡劇であります。

 犯罪映画&道中劇的見せ場を的確に押さえ

 暇つぶし映画的効率主義に基づいて進行しつつ

 文学的ムードを漂わせるストーリー&演出、キャラクター造形は

 私に「心の声」を有効活用する方法

 スケール感&スピード感の適性範囲を保った娯楽作品の醍醐味

 陰謀要素と癒し要素によるせめぎ合いの

 一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (極道映画と恋愛映画の悲劇的結末を

 融合させたかのような幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「軽量級文学系逃亡劇」の一翼を担う

 作品であると言えるでしょう。

 追う者と追われる者による頭脳戦

 銃撃戦、男女の無器用な愛

 極道社会的人間模様が軽やかに絡み合う本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。