映画に感謝を捧ぐ! 「最強特殊部隊 VS 巨大タランチュラ」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はパオロ・ベルトラ監督・出演の
「最強特殊部隊 VS 巨大タランチュラ」に感謝を捧げようと思います。
最強特殊部隊 VS 巨大タランチュラ [DVD] - リカルド・セルヴェンティ・ロンギ, パオロ・ベルトーラ, パオロ・ベルトーラ, エリック・エクホルム, リカルド・セルヴェンティ・ロンギ, クリスラ・スタフィダ, ガブリエル・キャッシュ, フィリッポ・ガラティ, マルコ・コンテ
麻薬組織の地下施設を襲撃するよう命じられた
特殊部隊の運命を描いた本作は
豪快さ、クールさ、生真面目さに彩られた
モンスター映画であります。
「(軍隊と麻薬組織の戦い)と(巨大グモ)を力業で組み合わせる」
「格闘技大会風の邦題を付ける」豪快さ
巨大グモ登場までの流れを淡々と進行させるクールさ
「夜間&極秘作戦」という状況設定を生かすために
映像を抽象化&陰鬱化させる生真面目さが
一体となったストーリー&演出、キャラクター&モンスター造形は
私に「巨大化した麻薬ビジネス&麻薬生成テクノロジー」の恐怖と
軍隊における個人の小ささを映画的に表現する手法と
「ハッタリ的邦題戦術」の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(麻薬組織の末路を曖昧化したまま
「思わせぶり」を披露する幕切れが
犯罪組織との戦いにおける「忍耐力&分析力」の重要性と
モンスター映画特有の「シリーズ化戦術」を
体現している点も見逃せません。)
まさに「軍事系モンスター映画」史上屈指の
珍作であると言えるでしょう。
巨大グモを挿入するという
大いなる実験を試みた本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。