映画に感謝を捧ぐ! 「トゥー・アサシン 美しき暗殺者」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はサンドロ・チェッカ監督の
「トゥー・アサシン 美しき暗殺者」に感謝を捧げようと思います。
トゥー・アサシン ー美しき暗殺者ー [DVD] - アンドレア・オズヴーァト
謎の組織に雇われた暗殺者「リザ・ライリー」と彼女を取り巻く人々の
運命を描いた本作は
サービス精神と文化交流性を追求した殺し屋映画であります。
暴力、陰謀、人間模様、観光旅行が緩やかにせめぎ合うストーリーと
アクション・サスペンス・ポルノの特性を
状況に応じて使い分ける演出が一体となる光景は
私に「娯楽的活劇性・お色気・どんでん返し」を提供しつつ
女尊男卑的に物語を進行させる手法と
「映画的東西文化交流」の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(重要な問題を力業で隠蔽し「ハッピー・エンド」へと導く
豪快さに圧倒される幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「女系殺し屋映画」史上屈指の
軽やかなる珍作であると言えるでしょう。
陰謀渦巻く世界と人情味溢れる世界のぶつかり合いを
効率的且つ大衆食堂的に描いた本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。