映画に感謝を捧ぐ! 「ファム・ファタール~憑く女~」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はルドルフ・ブテンダッハ監督の
「ファム・ファタール~憑く女~」に感謝を捧げようと思います。
ファム・ファタール~憑く女~ [DVD] - ジェニー・ボイド, ルドルフ・バイテンダッハ, クリスチャン・ピアース・ベトリー, ルドルフ・バイテンダッハ, スティーヴ・バッケン, クリスチャン・ピアース・ベトリー, ジャイ・カンナ, ジェニー・ボイド, ケリー・ブラッツ, ロス・マッコール, エイドリアン・ハフ
旅人「ベン」と謎の女性「アンバー」の
運命を描いた本作は
クールな詰め込み技に彩られたホラー映画であります。
観光旅行映画、ホラー映画、ポルノ映画
悪女映画の特性を網羅しつつ
陰鬱且つ静かに進行するストーリー&演出は
私に「旅行先での出会い」に潜む危険要素を
ホラー映画的に表現する手法と
人体破壊を抑制したホラー映画を作ることの難しさを
世に示す方法の一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(即席的知識で「悪霊」に立ち向かうことの危険性と
「ハッピー・エンド」が主観的概念であることを
象徴する幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「悪女系ホラー」の歴史に輝く珍作であると言えるでしょう。
ポルノ的性描写、ホラー的残酷描写
暇つぶし規模のスケール感&スピード感を兼ね備えながら
大衆娯楽的お色気&ホラーマニア的見せ場を
ほとんど感じさせないという超常現象に
遭遇させてくれた本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。