映画に感謝を捧ぐ! 「タイムリミット25時」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はハロルド・クルアーマン監督の
「タイムリミット25時」に感謝を捧げようと思います。
サスペンス映画 コレクション 脱獄の掟 DVD10枚組 ACC-183 - デニス・オキーフ, クレア・トレヴァー, マーシャ・ハント, ダナ・アンドリュース, ジェーン・ワイアット, ルイス・ヘイワード, リー・ボウマン, ディック・パウエル, リザベス・スコット, ヴィクター・マチュア, ベティ・グレイブル, エドモンド・オブライエン, フランク・ラヴジョイ, ピーター・ローレ, ジョン・マクガイア, スーザン・ヘイワード, ポール・ルーカス, ビル・ウィリアムズ, ジョーン・ベネット, ロバート・ライアン, キャサリン・ヘプバーン, ロバート・テイラー, ロバート・ミッチャム, アンソニー・マン, エリア・カザン, フリッツ・ラング, アンドレ・ド・トス, H・ブルース・ハンバーストン, アイダ・ルピノ, ボリス・イングスター, ハロルド・クルアーマン, ジャン・ルノワール, ヴィンセント・ミネリ
ウィリアム・アイリッシュの小説「暁の死線」を
もとにして1946年に作られた本作は
「暁の死線」系映像作品の幕開けを告げた
記念碑的作品であります。
「約4時間」という時間的制約の中で
推理小説的スリル&サスペンスを
提供するために生を受けたストーリー&演出は
私に「見せ場」と「簡略化すべき部分」を
的確に分類した作劇法&映像技の醍醐味と
「都会の夜&暑さ」が放つ魔性を映画的に表現する
手法の一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(奇襲的でありながらも一定の論理性&説得力を持った
「真相」となっている点も見逃せません。)
まさに暇つぶし映画的知略&魅力に溢れた
「時間限定型サスペンス」であると言えるでしょう。
小説を暇つぶし映画的に好ましい形へと加工する脚色術
「制限時間」の設定、記憶を不安定化させる工夫
怪しさに満ちたキャラクター造形
情緒を抑制し、躍動感に重きを置いたストーリー展開によって
後年のサスペンス映画&TVドラマに対する「道しるべ」の一つとなった本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。