映画に感謝を捧ぐ! 「エンド・オブ・カリフォルニア」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はH・M・コークリー監督の
「エンド・オブ・カリフォルニア」に感謝を捧げようと思います。
エンド・オブ・カリフォルニア [DVD] - ジョセフ・マイケル・ハリス, H・M・コークリー, ライアン・エバート, ジェフ・ミード, デヴィッド・マイケル・ラット, デヴィッド・リマゥイー, ジョセフ・マイケル・ハリス, クリスティ・ニコルス, リズ・フェニング, グレン・バガーリー, サラ・J・バーソロミュー
カリフォルニアを襲う巨大地震に立ち向かう
人々の運命を描いた本作は
アメリカ製軽量級作品的サービス精神満載の
災害映画であります。
登場人物数を最小限度に留め、人間模様を抑制することによる
ストーリー展開の効率化
早急に地震を引き起こすことによる映像的見せ場作り
緩やかなCG映像を補強しつつ
スリル&サスペンス+スケール感を高めるための
状況設明台詞
「科学者の発明品で地震を止める」という漫画的発想が
一体となる光景は
私に「アメリカ映画的ポジティブ精神&ヒーロー願望」
「小規模映画会社的ダイエット精神」・「災害映画の法則」の一端と
「省力的でありながらも(手抜き感)を感じさせない」という
怪現象の一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(便乗商品精神を余すところなく発揮した邦題と
「問題解決と共に物語の幕を閉じる」事によって
諸問題を曖昧化し、ハッピー・エンドの爽快感のみを残す
配慮が成されている点も見逃せません。)
まさに「省力&ホラ吹き型災害映画入門」の
一翼を担う作品であると言えるでしょう。
我が国が誇る映画配給会社「アルバトロス」の宣伝戦術
アメリカ製災害映画の伝統芸が余すところなく発揮された本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。