映画に感謝を捧ぐ! 「ドラキュラ対フランケンシュタイン」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はアル・アダムソン監督の
「ドラキュラ対フランケンシュタイン」に感謝を捧げようと思います。
ドラキュラ対フランケンシュタイン(日本語吹替収録版) [DVD] - J・キャロル・ネイシュ, ザンダー・ヴォルコフ, ロン・チェイニー・Jr, ラス・タンブリン, ジム・デイヴィス, アンソニー・アイズリー, アンジェロ・ロシット, アル・アダムソン
科学者「フランケンシュタイン博士」と
吸血鬼「ドラキュラ伯爵」の運命を描いた本作は
ホラー映画史上屈指の「荒業」に彩られた
大いなる珍作であります。
「フランケンシュタイン博士&彼の人造人間」と
ドラキュラ伯爵を1970年代に復活させるという発想
モンスター映画要素と青春映画要素を
力業でつなぎ合わせたストーリー&キャラクター造形
奇襲的に繰り出される「MTV的表現法」
アトラクション&バラエティ番組の香り漂う
残酷描写の数々が一体となる光景は
私に「伝説級のモンスター&著名人」の映画的活用法と
残酷さと滑稽さの無意識的共存の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(壮絶なる肩すかし感&緩やかさによって
「悲劇兼笑い所」の領域に到達した
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「ジャンル放浪型ホラー」の極限を目指して突き進む
挑戦作であると言えるでしょう。
アイデア性と軽やかさを兼ね備えた
「登場人物&モンスターの最期」
効率主義的なロマンス&襲撃シーン
怪しさ溢れる俳優陣によって
1970年代と80年代の境界線に立つかのような
映像&音楽技法によって
小規模映画的ビジネス戦術と
暇つぶし&マニア御用達系映画の歴史を
象徴する存在となった本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。