映画に感謝を捧ぐ! 「ヒットマンvsヒットマン 裏切りの報酬」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はバルビス・サジザデー監督の

 「ヒットマンvsヒットマン 裏切りの報酬」に感謝を捧げようと思います。

ヒットマンvsヒットマン 裏切りの報酬 LBX-536 [DVD] - マイケル・マドセン, デヴィッド・キャラダイン, シェーン・ウッドソン, ホセ・R・アンドリューズ, パルビス・サギザデー
ヒットマンvsヒットマン 裏切りの報酬 LBX-536 [DVD] - マイケル・マドセン, デヴィッド・キャラダイン, シェーン・ウッドソン, ホセ・R・アンドリューズ, パルビス・サギザデー

 麻薬組織の構成員を暗殺するために雇われた

 殺し屋4人の運命を描いた本作は

 貪欲さと渋味の利いた殺し屋映画であります。

 暴力&陰謀と人間模様が複雑に絡み合ったストーリー

 西部劇+テロ対策映画的且つクールなアクション・シーン

 アメリカが抱える病理を象徴するかのような

 キャラクター造形が一体となる光景は

 私に極道映画、人情劇、イタリア西部劇が

 融合したかのような世界と

 社会派風味と暇つぶし映画風味による共同戦線の

 一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (スター主義の香りに溢れた宣伝法と

 哀愁漂う最期、豪快などんでん返し

 人情味溢れるハッピー・エンドを力業で組み合わせた

 幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「殺し屋映画型アメリカ論」の一翼を担う

 作品であると言えるでしょう。

 小規模映画会社的サービス+ハッタリ精神と

 凶暴性、ブラック・ユーモアホームドラマ

 融合させる事によって生成された

 人間模様を兼ね備えた本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。