映画に感謝を捧ぐ! 「ヘルグレイブ/悪魔の死体蘇生実験」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はストロー・ワイズマン監督の
「ヘルグレイブ/悪魔の死体蘇生実験」に感謝を捧げようと思います。
ヘルグレイブ/悪魔の死体蘇生実験 [DVD] - エリザベス・マニーノ, デヴィッド・グレゴリー, ケルビン・クルーガー, ストロー・ワイズマン
葬儀社を営む男「ジョン・ヘンリー・コックス」と
彼と結婚した女性「ノーラ」の運命を描いた本作は
奇策性と幻惑性に溢れたゾンビ系ホラーであります。
夢と現実、効率主義と見せ場主義、愛と狂気
残酷さと滑稽さ、王道要素と奇抜なアイデアが
交錯するストーリー&演出、キャラクター造形は
私に、見世物的恐怖と心理的恐怖による共同戦線
笑いと恐怖を結ぶ絆、勢い任せのストーリー展開
凶悪なモンスターによって平和な町が形成される現象の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(暴力的決着の後に登場人物のほとんどが
「ハッピー・エンド」を迎えるという
離れ業に挑んだ幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「巻き込まれ系+活劇系ホラー」史上屈指の
怪作であると言えるでしょう。
現実と空想の境目を曖昧化させる手法
アイデア性と躍動感を兼ね備えたゾンビ集団
愛情と狂気に覆われた人々との交流?によって
凶暴化していくヒロイン
中世と近代が共存するかのような風景によって
怪談と喜劇を組み合わせたかのような味わいを生み出す本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。