映画に感謝を捧ぐ! 「アバランチ2 雪崩」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はジョン・パターソン監督の

 

 「アバランチ2 雪崩」に感謝を捧げようと思います。

アバランチ2 雪崩 [DVD] - マーキー・ポスト, デニス・ボウトシカリス, ヒロ・カナガワ, ジョン・パターソン, フランシス・フォード・コッポラ, デニス・ターナー, マーキー・ポスト
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ヒマラヤ登山に出かけた夫婦と

 彼らを取り巻く人々の運命を描いた本作は

 災害映画史上屈指の堅実さに溢れた

 生真面目作であります。

 

 和やかな夫婦旅行が「生死を賭けたサバイバル」へと

 変化していく姿を

 災害映画の王道+省力的映像の限りを尽くして

 写し出していくストーリー&演出は

 私に「暇つぶし」の枠内に留まるよう配慮された

 映像&物語の魅力と

 「観光旅行感覚」で冬山に向かうことの危険性を

 映画的に表現する手法の

 

 一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (1994年の映画「アバランチ 雪崩」に便乗した邦題と

 様々な問題要素を静かに隠蔽し

 ハッピー・エンドの爽快感を前面に出した幕切れを通じて

 「暇つぶし作品的戦術」の一端を世に示している点も見逃せません。)

 

 まさに「冬山登山映画入門」の一翼を担う

 作品であると言えるでしょう。

 

 冬山の特性を生かしつつ

 映像的残酷さ&陰鬱化する人間模様を最小限度に抑えた

 スリル&サスペンス生成術によって

 「暇つぶし映画」ならではの輝きを放つ本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。