映画に感謝を捧ぐ! 「パトリオット(2011年版)」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はヒース・ジョーンズ監督の
「パトリオット(2011年版)」に感謝を捧げようと思います。
PATRIOT パトリオット [DVD] - スティーヴン・ホーガン, アリ・カーン, ダーフィル・ラブディニ, エリエス・ゲイブル, クリストファー・サイモン, ヒース・ジョーンズ
「アダム・スミス」の運命を描いた本作は
節約感とスケール感が交錯する
異色の戦争映画であります。
「地下室での2日間」という時間&空間的制約
流用感溢れる映像の数々
宗教+政治&軍事+歴史論が静かに交錯する
ストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「戦闘」に依存しない反戦メッセージ
物理的制約による精神的スケール感の増幅
暇つぶし映画技法と社会派映画技法による
共同戦線の一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(圧倒的な憎悪によって「融和」への道を閉ざしつつ
生還者のその後を「鑑賞者の想像」にゆだねる幕切れと通じて
世界を覆う狂気を鮮明化している点も見逃せません。)
まさに「空間&時間限定型戦争映画」の歴史に輝く
静かなる堅実作であると言えるでしょう。
中東の一角で繰り広げられる「武装勢力と捕虜の交流」を通じて
世界を蝕む病理を写し出す本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。