映画に感謝を捧ぐ! 「栄光の都」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はアナトール・リトヴァク監督の「栄光の都」に
感謝を捧げようと思います。
ボクシング映画 コレクション リングに賭けろ ACC-154 [DVD] - ジェームズ・キャグニー, アン・シェリダン, ウィリアム・ホールデン, バーバラ・スタンウィック, ジョン・ガーフィールド, リリー・パルマー, ウォーレス・ビアリー, ジャッキー・クーパー, トニー・カーティス, ジャン・スターリング, モナ・フリーマン, ジャック・ワーナー, ロバート・ビーティ, マーナ・ロイ, マックス・ベア, ジェームズ・キャグニー, マリアン・ニクソン, ジョン・ウェイン, ジーン・ロジャース, マリオン・デイヴィス, クラーク・ゲイブル, アナトール・リトヴァク, ルーベン・マムーリアン, ロバート・ロッセン, キング・ヴィダー, ジョセフ・ペヴニー, ベイジル・ディアデン, W・S・ヴァン・ダイク二世, ロイ・デル・ルース, デヴィッド・ハワード, ロイド・ベーコン
アベン・カンデルの小説「征服の都市」を
もとにして作られた本作は
娯楽性、教訓性、文学性がバランス良く配合された
人情劇であります。
見せ場主義と効率主義を兼ね備えた
ストーリー&演出によって写し出されていく
「愛と野望の哀しくも壮絶なせめぎ合い」は
私に「サクセス・ストーリー礼賛」に宿る危険要素と
社会的成功がもたらす人間関係の変質を
映画的に表現する手法と
状況に応じてスピード感&見せ方を変えていく
映像技法の一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(サクセス・ストーリー的ハッピー・エンドと
ラブストーリー的ハッピー・エンドを
巧みに共存させた幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「大衆娯楽型ニューヨーク&人生論」の
一翼を担う作品であると言えるでしょう。
人生の栄枯盛衰、ボクサー&ダンサーにやどる魅力と魔性
社会的成功と愛を両立させることの難しさを
軽快且つ上品に描いていく本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。