映画に感謝を捧ぐ! 「ザ・キャット(2001年版)」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はマーティン・シュミット監督の「ザ・キャット(2001年版)」に
感謝を捧げようと思います。
ザ・キャット [DVD] - ゲイリー・チャン, リヴ・コーフィクセン, シャーロット・ムンク, マーティン・ブライグマン, ソレン・ピルマーク, ビアギッテ・フェダースピール, ホルガー・パーフォート, グレイテ・ホルマー, マーティン・シュミット
スティーン・ラングストロップの小説「KAT」を
もとにして作られた本作は
軽量級ホラー映画の魅力を象徴する一作であります。
「怪奇恐怖を高めた後に暴力描写を駆使する」
「思わせぶり&ハッタリ的記号の有効活用」
「見せ場以外の部分を効率化させる」手法に彩られた
ストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「暇つぶし+見世物」に徹し続ける映画の味わいと
「不十分な知識による実験&自制なき男女関係」の危険性を
ホラー映画的に表現する手法の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(ホラー映画的ご都合主義を抑制しつつ
「ハッピー・エンドと悲劇は表裏一体の存在である」ことを
世に示した幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「悪霊系ホラー入門」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
暇つぶし規模のスケール感&スピード感の中で
ファンタジー、青春ドラマ、猟奇サスペンスの特性が
軽快且つ技巧的に絡み合う本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。