映画に感謝を捧ぐ! 「脅迫者(1951年版)」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はブリテイン・ウィンダスト監督の
「脅迫者(1951年版)」に感謝を捧げようと思います。
脅迫者 [DVD] - ハンフリー・ボガート, ブリテイン・ウィンダスト, ハンフリー・ボガート, ゼロ・モステル, テッド・デ・コルシア, エヴェレット・スローン
検事補「ファーガソン」と彼を取り巻く人々の
運命を描いた本作は
技巧的にして効率的な殺し屋映画であります。
回想描写&時系列操作によって
鑑賞者を真相へと導いていくストーリー&演出が
見せ場主義と効率主義の均整を保ちながら
進行する光景は
私に「主人公一行」と共に犯罪捜査をする感覚と
組織犯罪との戦いを映画的に表現する手法の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(娯楽映画的ハッピー・エンドを提供しつつ
「結論」を鑑賞者の想像にゆだねるという
離れ業に挑んだ幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「非SF系時間移動サスペンス」史上屈指の
軽やかさを誇る作品であると言えるでしょう。
丹念な捜査によって殺人請負組織の実態に迫る男たちの姿を
躍動感を失うことなく描ききる
暇つぶし映画的技術力によって生を受けた本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。