映画に感謝を捧ぐ! 「ドクター・ゴードンの島」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はエディ・ロメロ監督の「ドクター・ゴードンの島」に

 感謝を捧げようと思います。

ドクター・ゴードンの島 [DVD] - ジョン・アシュレイ, パット・ウッデル, ジャン・マーリン, パム・グリア, チャールズ・マコーレイ, エディ・ロメロ
ドクター・ゴードンの島 [DVD] - ジョン・アシュレイ, パット・ウッデル, ジャン・マーリン, パム・グリア, チャールズ・マコーレイ, エディ・ロメロ

 H・G・ウェルズの小説「ドクター・モローの島」を

もとにして1972年に作られた本作は

 生真面目にして謙虚なモンスター映画であります。

 ストーリー&演出、キャラクター造形&モンスター造形が

 軽量級アトラクション風味全開で突き進む光景は

 私に「モンスター映画」がモンスターを観るための

 映画であるという原則を再認識しつつ

 安物感満載の風景&特殊効果と

 鑑賞者を極限まで厳選した作劇法の醍醐味を

 満喫する機会をもたらしました。

 (「モンスター」の新たなる旅立ちを

 西部劇感覚で見つめる幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「小規模映画会社製モンスター系SF入門」の

 一翼を担う作品であると言えるでしょう。

 既視感&軽量感に満ちた主人公&ヒロイン

 マッド・サイエンティスト&敵軍に囲まれながら

 個性を放つモンスターたちの姿が心地良い本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。