映画に感謝を捧ぐ! 「ニューヨーク大騒動」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はリチャード・フライシャー監督の
「ニューヨーク大騒動」に感謝を捧げようと思います。
ニューヨーク大騒動 [DVD] - ヘンリー・モーガン, リチャード・O・フライシャー, ヘンリー・モーガン, ルディ・バレー, ビル・グッドウィン, カール・フォアマン, ハーバート・ベイカー
リング・ラードナーの小説「大都会」を
もとにして作られた本作は
躍動感のある皮肉に彩られたドタバタ喜劇であります。
恋愛劇、サスペンス、道中記の特性を融合させ
ニューヨークの持つ胡散臭さを有効活用した
ストーリー&演出、キャラクター造形が
軽快且つユーモラスに進行する光景は
私に、過激な風刺と大衆娯楽的サービスによる
共同戦線と
暇つぶし規模の枠内で「多彩な娯楽要素」を披露する
妙技の一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(「アメリカ映画的ハッピー・エンド主義」の王道に即しつつ
土壇場で皮肉るという離れ業に挑んだ
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「軽量級ニューヨーク&人生入門」の
一翼を担う作品であると言えるでしょう。
多彩な娯楽映画を世に送ったR・フライシャー監督の
技術力&秘めたる風刺精神
ニューヨークに宿る陽気な魔性
主演男優H・モーガンのクール且つ陽気な佇まいが光る本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。