映画に感謝を捧ぐ! 「極楽特急」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はエルンスト・ルビッチ監督の「極楽特急」に
感謝を捧げようと思います。
極楽特急 [DVD] - ミリアム・ホプキンス, エルンスト・ルビッチ, ミリアム・ホプキンス, ハーバード・マーシャル
ラスロ・アラダールの舞台劇「The Honest Finder」を
もとにして作られた本作は
大衆食堂的サービス精神と技巧性が
軽やかに絡み合う恋愛喜劇であります。
段取り描写を簡略化し
性的な部分を巧みに抽象化することによって
想像力を刺激する映像技
ロマンスとサスペンスを両立させる作劇法
上流社会の香り漂う俳優&女優陣が
一体となる光景は
私に「恋愛と犯罪の秘めたる共通項」と
上品さと滑稽さを結ぶ絆を映画的に表現する手法の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(華やかな夢との別れ&現実への帰還をユーモラスに表現した
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「恋愛&犯罪心理戦喜劇」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
愛と欲望、頭脳戦と笑い、効率主義と見せ場主義
大衆的欲求と倫理的配慮が複雑に絡み合う本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。