映画に感謝を捧ぐ! 「クロスロード(1986年版)」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はウォルター・ヒル監督の「クロスロード(1986年版)」に
感謝を捧げようと思います。
クロスロード [DVD] - ラルフ・マッチオ, ウォルター・ヒル, ラルフ・マッチオ, ジョー・セネカ, ジャミー・ガーツ, ジョー・モートン, ジョン・フスコ
ブルース・ギタリストを目指す青年「ユジーン」と
伝説の大物ミュージシャン「ウィリー」の運命を描いた本作は
娯楽性、文学性、音楽愛が交錯する道中劇であります。
観光旅行映画、コンビ映画、謎解き
音楽映像の醍醐味を融合させながら
アメリカ南部&ブルースの光と闇を写し出す
ストーリー&演出、キャラクター造形、音楽は
私に、挿入曲と物語&映像が
最高級の相性で結ばれる光景と
芸術と社会&人生の関係を映画的に表現する手法の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(白黒映像&ロングショットがもたらす情緒を
最大限に生かした幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「道中系音楽映画」の雄と呼ぶにふさわしい
作品であると言えるでしょう。
ブルース&人情劇の醍醐味と
男の交わり&闘いを追求するW・ヒル監督の精神と
暴力&破壊に依存しない映画作りが
共存可能であることを世に示した本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。