映画に感謝を捧ぐ! 「赤い家」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はデルマー・デイヴィス監督の「赤い家」に

 感謝を捧げようと思います。

赤い家 (The Red House) - エドワード・G・ロビンソン, ロン・マッカリスター, デルマー・デイヴス
赤い家 (The Red House) - エドワード・G・ロビンソン, ロン・マッカリスター, デルマー・デイヴス

 ジョージ・アグニュー・チェンバーレインの

 同名小説をもとにして作られた本作は

 見世物的残酷さに依存しない恐怖を

 徹底追求したサスペンス映画であります。

 穏やかな日常風景に潜む「狂気」を

 静かにえぐり出していくストーリー

 音、光、闇を有効活用して「映像的恐怖」を

 

 高めていく演出

 主演男優E・G・ロビンソンのモンスター的存在力&怪演が

 一体となる光景は

 私に、ホラー映画とは一味違う怪奇恐怖と

 「過去と現在、愛と憎しみ、愛情表現&警告と暴力を結ぶ絆」

 「制御不能化していく暴力の恐怖」を

 映画的に表現する手法の

 

 一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (哀愁と解放感が静かに絡み合う「決着の付け方」と

 

 なっている点も見逃せません。)

 まさに「サスペンス描写入門」の一翼を担う

 作品であると言えるでしょう。

 ストーリー展開、映像技、演技が

 それぞれの特性を生かしながら

  

 恐怖&悲哀を高めていくことによって

 後年のサスペンス映画を導く存在となった本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。