映画に感謝を捧ぐ! 「ダ・ヴィンチ・コード・ザ・トゥルース」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はデヴィッド・プリースト監督の

 「ダ・ヴィンチ・コード・ザ・トゥルース」に感謝を捧げようと思います。

ダ・ヴィンチ・コード ザ・トゥルース [DVD] - デヴィッド・プリースト
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 ダン・ブラウンの小説「ダヴィンチ・コード」を

 もとにして作られた本作は

 

 壮大にして和やかな検証映像であります。

 「ダ・ヴィンチ・コード」の嘘を暴くという旗印を掲げ

 「想像」の中に真実を挿入することによって

 歴史が歪曲される恐怖と

 キリスト教&ヨーロッパ芸術史の一端を

 世に示そうという試みは

 私に、一つの創作物が「大いなる論争」を

 引き起こす事によって生じる高揚感と

 壮大な歴史を暇つぶし規模の枠内に収める

 技法の一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (「ダ・ヴィンチ・コード」のもつ危険要素を厳しく批判しつつも

 「架空の犯罪小説」としての魅力を認める

 

 幕切れとなっている点も見逃せません。)

 

 まさに「軽量級キリスト教史&L・ダ・ヴィンチ入門」の一翼を担う

 作品であると言えるでしょう。

 「ホラは壮大に吹け」・「真実とホラを巧みに混ぜ合わせよ」

 「宗教は物語の種子として最高級の存在である」という

 メッセージを体現したかのような作家D・ブラウンと

 歴史的資料の数々を武器として彼に闘いを挑む人々の姿が

 小説「ダ・ヴィンチ・コード」の存在力を高めるという

 皮肉な光景に心打たれる本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。