映画に感謝を捧ぐ! 「誇り高き反逆者」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はマイケル・カーティス監督の
「誇り高き反逆者」に感謝を捧げようと思います。
息子の障害を治すため諸国を旅する男
「ジョン・チャンドラー」と彼を取り巻く人々の
運命を描いた本作は
奇襲性と渋味に彩られた西部劇であります。
アクションとホームドラマを流離うかのように
進行するストーリー&演出と
犬&羊たちの大作的名演が一体となる光景は
私に「活劇と癒し系映画の融合」がもたらす科学反応と
暴力に依存しない西部劇作りの
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(悪漢一家との最終決戦を描きつつ
アクション映画的爽快感よりも
ホームドラマ的和やかさに重きを置いた
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「人情劇系西部劇」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
西部劇アクションの醍醐味よりも
戦争によって心身共に傷ついた親子と
家族を失い、単身で農場を守ろうとする女性の
「魂の再生」に重きを置くという
大胆不敵な賭けに挑んだ本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。