映画に感謝を捧ぐ! 「アルマゲドン20XX」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジム・トレス監督の「アルマゲドン20XX」に
感謝を捧げようと思います。
アルマゲドン20XX LBXC-209 [DVD] - アズーラ・スカイ, ジョシュア・レナード, レグ・E・キャシー, ダイアン・サリンジャー, ジム・トレス
核戦争によって崩壊した世界で生きる
人々の運命を描いた本作は
静かなるハッタリ精神&出たとこ勝負精神に彩られた
SF映画であります。
様々な思わせぶり&謎をバラ巻きつつ
段階的にスケール感を縮小させていくストーリーと
西部劇、MTV、サスペンスの技法を
融合させた演出が
陰鬱且つクールに進行する光景は
私に文明&モラルの崩壊によって
「生存至上主義」に支配された世界を映画的に表現する手法と
「神秘的な問い掛け&肩すかし的な解答」の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(ハッピー・エンドの装飾を纏うことに全力を注ぐ事によって
過去&未来に囚われず「今」を生きることの
大切さを説く幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「放浪+詰め込み型SF」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
力業で「アルマゲドン」との接点を確保し
便乗しようとする邦題戦術
積載過多感&竜頭蛇尾感の
極限を目指そうとするかのような物語
軽量感&幻惑感に溢れた映像が融合した本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。