映画に感謝を捧ぐ! 「沈黙の脱獄」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はドン・E・ファンルロイ監督の「沈黙の脱獄」に

 感謝を捧げようと思います。

沈黙の脱獄 [DVD] - スティーヴン・セガール
沈黙の脱獄 [DVD] - スティーヴン・セガール

 泥棒「ハーラン・バンクス」と彼を取り巻く人々の

 運命を描いた本作は

 泥棒映画史上屈指の「ハッタリ精神&倹約精神」が

 荒れ狂う作品であります。

 復讐劇の王道に怪奇+神秘要素と

 脱獄要素を添えたストーリー

 省力化の一途をたどるS・セガール流武術

 見世物感満載のカーチェイス&爆発が一体となる光景は

 私に「S・セガール」の持つ存在力によって

 突っ込み要素を隠蔽する戦術と

 スリル&サスペンスよりも安心感に重きを置いた

 アクション映画作りの一形態を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (「S・セガール=沈黙」という法則を最優先した邦題と

 「ハッピー・エンド」によって様々な問題点を粉砕することによって

 

 歴史が勝者にとって好ましい形へと編集される存在であることを

 

 世に示した幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「優等生系+実験型復讐劇」の一翼を

 担う作品であると言えるでしょう。

 S・セガールのマイペースぶりを生かした「量産型主演作」の醍醐味

 肉弾戦&近接での銃器使用に固執する男たちに降りかかる悲劇

 泥棒の宿命、人々が刑務所に抱くイメージ

 予知夢&魔術の小規模映画的活用法を象徴する本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。